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軽量鉄骨とは?
建物の構造と軽量鉄骨のメリット・注意点を解説

住宅を建てるとき、建物の作りで悩んでしまうこともあるでしょう。木造や鉄筋コンクリート、鉄骨造りなど、家を建てる際はさまざまな選択肢があります。軽量鉄骨は、建物構造の選択肢の1つであり、鉄骨造りの一種として一般的に用いられている建築方法です。

当記事では軽量鉄骨構造の建物について、メリットやデメリットを詳しく解説します。その他の建物構造の特徴も解説するため、住宅を建てようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

1.軽量鉄骨とは?

軽量鉄骨とは?

軽量鉄骨とは、軽量かつ高い強度を持つ鉄骨を使用した鉄骨造の一種で、厚さ6ミリ以下の鋼材を使用したものです。鉄骨造りとは、住宅構造の骨組みに鉄骨が使用されている建物のことで、鉄骨の断面が小さく軽量であるため、建物の耐震性能を高められます。

軽量鉄骨は工場であらかじめ製造され、現場で組み立てるプレハブ工法が一般的に用いられます。プレハブ工法により、建築現場での手間が減り、建築物完成までの期間を短縮できます。人件費も削減できるため、建築費用を抑えることも可能です。

軽量鉄骨は、住宅や商業施設、高齢者向け住宅や災害対策の仮設住宅など、幅広い用途で利用されています。

建物の構造には他にも種類があるため、詳しく紹介します。

1-1.建物の構造にはどのような種類がある?

建物の構造にはさまざまな種類がありますが、よく利用されるのは重量鉄骨造、木造、RC造です。ここでは、それぞれの特徴や性質の違いについて、構造別に詳しく解説します。

・重量鉄骨造
鉄骨造で、厚さ6ミリ以上の鋼材を利用している場合、重量鉄骨造となります。大型の鉄骨を使用しており、建物全体が頑丈で高い耐震性を持ち安全性が高い点が特徴です。重量鉄骨造は鉄骨の断面が大きく強度も高いため、大規模な建築物や高層ビルの構造に使われるケースが一般的です。製造や加工に手間がかかるので、建築期間が長くなる場合もあります。

・木造
木材を用いた建築構造物を指します。木造の建築物は耐熱性が高く、保温性に優れており、冬は暖かく夏は涼しく過ごせます。木材は柔軟性があるので、地震が起きた際には揺れに合わせて変形するため、地震にも強いと言えます。

・RC造
鉄筋コンクリートを用いた建築構造物であり、建物全体が強固で耐久性に優れていることが特徴です。コンクリートは圧縮力に強く、鉄筋は引っ張りに強いという二つを組み合わせ、高い強度を実現しています。コンクリートを利用しているため形やデザインの自由度が高く、デザイン性の高い建物の設計が可能です。マンションやビルなどの物件で用いられるほか、橋梁やダムなど、さまざまな分野で使用されています。

2.軽量鉄骨造のメリットは?

軽量鉄骨造のメリットは?

住宅建築に用いられることが多い軽量鉄骨ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、軽量鉄骨造のメリットをいくつか紹介します。軽量鉄骨を用いた家づくりを考えている方はぜひ参考にしてみてください。

2-1.品質が安定している

家を建てる方法にもさまざまな種類がありますが、軽量鉄骨の場合「プレハブ工法」が利用されます。プレハブ工法とは、建築物の部材や部品を工場であらかじめ製造し、建築現場に持ち込んで組み立てる建築法です。

例えば、壁や天井のパネル、階段や手すり、窓やドアなどを事前に作り、建築現場で組み立てます。また、必要な設備機器や配管なども工場であらかじめ取り付けておくことが可能です。

工場で建築部材が製造されるため、品質管理が徹底され、精度の高い建築物を製造できます。施工時に予期せぬ変形や傷が入ることも少なく、建物の品質が一定に保たれるので、品質が安定していると言えるでしょう。

2-2.耐用年数が長い

建築される材料の種類によって、建造物の耐用年数は異なります。

法定耐用年数とは、建物において法律で定められた耐用年数で、建物の構造部分の寿命を示すものです。建築基準法により、木造住宅の法定耐用年数は22年、鉄骨造・鉄筋コンクリート造住宅の法定耐用年数は47年と定められています。しかし実際には、近年の建築技術の進化などにより法定耐用年数よりも長く使い続けられる可能性が高いです。

出典:国税庁 確定申告書等作成コーナー「耐用年数(建物/建物附属設備)」

軽量鉄骨物件は腐食や劣化が起こりにくいので、木造建築物よりも法定耐用年数が長く、長期にわたり使用が可能です。また、軽量鉄骨はメンテナンスがしやすいという特徴もあり、錆止め塗装などのメンテナンスを定期的に行えばさらに寿命をのばすこともできます。

2-3.耐震性がある

軽量鉄骨造は木造よりも強度があり、地震による揺れに対して比較的高い耐震性を備えています。軽量鉄骨には地震による建物の損害を最小限に抑えるためのさまざまな技術が使用されています。例えば梁や柱などの接合部分には、耐震用金物が取り付けられている建物もあります。

また、軽量鉄骨造の場合、建物の形状や構造が自由自在に設計でき、地盤条件に合わせて建物の耐震性を高めることが可能です。さらに、鉄骨は折れにくく、倒壊する危険性も少ないのが特徴です。

軽量鉄骨造の場合、建物の地震対策は建築基準法によって厳しく定められています。地震に対する耐震性能は高く、安心して生活できるでしょう。

3.軽量鉄骨造の家を建てるときの注意点

軽量鉄骨造の家を建てるときの注意点

軽量鉄骨にはさまざまなメリットがありますが、デメリットもあります。マイホームを建てる際は、注意点についても把握しておくことが重要です。ここでは、軽量鉄骨を用いて建物を建築する際の注意点を解説します。

3-1.間取りが制限される

軽量鉄骨は柱や梁が細くて軽量なので、壁に筋交いを入れて強化するケースがあります。壁を作成する必要があるため、広い空間を作ることが難しい点に注意しましょう。また、設計時に決めた間取りを途中で変更したり、部屋数を変えるために壁を取り除いたりすることが難しく、間取りが制限される場合もあります。

軽量鉄骨造の住宅を建てる場合は、あらかじめ間取りを決めた上で建物を設計する必要があります。将来的にリフォームを検討している場合は、軽量鉄骨住宅のリフォーム実績が十分ある建築会社や住宅メーカーに依頼するとよいでしょう。

3-2.通気性・断熱性が低い

軽量鉄骨は外気温の影響を受けやすい素材なので、外の気温が熱いと鉄骨自体も熱くなり、寒いと冷たくなります。断熱性を高めるには、断熱材を厚くする必要があります。しかし、断熱材を厚くすると壁面積が大きくなり、建築費が上がってしまいます。

また、軽量鉄骨は通気性が悪く、室内の熱が逃げにくいだけでなく、部屋が一度冷えてしまうと温まりにくいという特徴もあります。通気性が悪いと湿気がこもり、結露が発生する原因にもなるので、こまめな換気を行い気密性を下げることが大切です。

3-3.防音対策が必要

軽量鉄骨造りは重量鉄骨造りに比べて共振しやすく、振動によって音を伝えやすいという性質があります。軽量鉄骨で家を建てる場合は防音対策を行いましょう。対処法として、壁や天井、床に吸音材や防音材を使用する方法や、部屋同士の壁を厚くする方法、床を二重構造にする方法などがあります。

また、階段や踊り場は歩行したときの音など生活音が響きやすいので、防音対策を忘れずに行う必要があります。防音材を敷いたり、壁や天井に遮音材を使用したりすることで遮音性を高められ、生活音を軽減できるでしょう。

ただし、木造住宅の防音性は軽量鉄骨造りと同程度であるため、木造の場合でも防音対策は必要です。

まとめ

軽量鉄骨とは鉄骨造りの建物の一種であり、厚さ6ミリ以下の鉄骨を使用した建物のことを指します。耐震性が高い他、木造住宅よりも耐用年数が長い点が特徴です。一方で、通気性や断熱性は低く、音も響きやすいため換気対策や防音対策を行う必要があります。

また、リフォームの際に間取りを変更しにくいのも特徴です。軽量鉄骨造りの住宅を建てる場合は軽量鉄骨造りに慣れた工務店に依頼をし、助言してもらうことをおすすめします。

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