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家庭用太陽光発電のメリットやデメリットをご紹介!売電についても合わせて解説します

新築住宅を検討する際に太陽光発電を設置したいけれど、ためらっている方も多いかもしれません。「本当にお得なのか」「電気代の節約になるのか」と不安を感じることもあるでしょう。

設置してから後悔しないためにも、事前に家庭用太陽光発電のメリット・デメリットをしっかり理解しておきましょう。また、売電でどれくらい利益がでるのか気になる方のために、売電についても詳しく解説します。

家庭用太陽光発電とは

家庭用太陽光発電とは

家庭用太陽光発電とは、一軒家の屋根に取り付けた太陽光パネルへ太陽光を当てることで発電させるシステムです。発電した電力は、生活のなかで使うことができるだけでなく、余剰分を電力会社へ売ることもできます。

現在、日本では「CO₂排出ゼロ」を目標に2050年までの中長期的な戦略を策定しており、そのうちのひとつが太陽光発電の活用です。2030年までに、新築戸建て住宅の太陽光発電の設置率6割達成を目指すため、各自治体で補助金制度を実施するなど、積極的に戸建て住宅へ太陽光発電の設置を推進しています。

家庭用太陽光発電のメリット

家庭用太陽光発電を設置する5つのメリットをご紹介します。

売電による収入が見込める

家庭用太陽光発電で発電した電力は、まず自家消費します。家族だけで使い切れない場合、電力会社へ余剰電力を売って収入を得ることが可能です。

なお、設置から10年間は、「再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)」に基づき、国が定めた固定金額での買取が保証されています。この買取金額は毎年見直されており、2022年度は17円/kWh、2023年度は16円/kWhでした(10kW未満の太陽光発電システムの場合)。

そして、10年目以降の買取は保証されていませんが、より高く買ってくれる電力会社と契約して売電することができます。2023年現在だと、7〜10円/kWhで買取されていることが多いようです。

電気代が節約できる

家庭で使う電気は、電力会社から購入するのが一般的です。使った分に応じて請求されるため、家族の人数や使い方によっては高額になることがあります。電気代は年々上昇しており、今後も上昇が予測されていることから家庭の電気代が安くなることは考えにくいかもしれません。

その点、太陽光発電を自宅に設置していれば、自家発電した電力を0円で使用できます。太陽光発電協会(JPEA)の2022年度ガイドラインによると、システム容量1kW当たりの太陽光発電の年間推定発電量は1,000kWh、一般的な家庭の平均年間電気消費量は4,743kWh/年とされています。

つまり、容量5kW分の太陽光パネルを設置すると、1年分の電気使用量をまかなえる計算です。上記の4,743kWhすべてを自家発電でまかなえた場合、「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」が定める電力料金の目安単価(31円/1kWh)で単純計算すると、年間147,033円もの節約になります。

出典:太陽光発電協会 表示ガイドライン(2022年度)

いざという時の備えになる

災害等で電力の供給が止まってしまった場合でも、太陽電池モジュール、分電盤、周辺機器に破損がなければ発電できます。パワーコンディショナーを自立運転に切り替えると使用できるようになるため、停電時でも家電を使ったり、スマホの充電ができたりする点は魅力と言えるでしょう。

なお、蓄電池とセットで設置していれば、蓄えておいた電力をいざという時に使用できるため、さらに利便性が高まります。

環境に優しい

電力会社の主な発電方法は「火力発電」です。しかし、火力発電は石油を燃焼させて電気を起こすため、発電時にCO₂を多く排出することから地球温暖化の一因となっています。

その点、太陽光発電は、太陽光を資源としているためCO₂を排出しません。石油のような資源を消費することもないため、環境に優しい発電方法と言えるでしょう。

設置コストが下がってきている

昔は太陽光発電システムを家庭に設置するために100~300万円程度かかっていたため、「住宅への導入はハードルが高い」と言われていました。しかし、近年は設置コストが緩やかに低下してきており、100万円を切る金額で設置できる製品が登場しています。

また、お住まいの地域によっては各自治体が補助金制度を設けているケースもあり、そういった制度を利用することでさらにコストを下げることが可能です。

家庭用太陽光発電のデメリット

家庭用太陽光発電にはたくさんのメリットがありますが、デメリットもあります。導入してから後悔しないよう、デメリットとその対策を把握しておきましょう。

売電価格が下がってきている

太陽光発電の売電制度が生まれた2009年には、約48円/kWhで買取されていました。しかし、2023年には16円/kWhまで下がっています。前述の通り、10年間まではFIT法で買取価格の保証がされているとはいえ、徐々にその買取額が下がり続けているのも事実です。

そのため、「売電で収入を得る」ということを意識しすぎると、ガッカリするかもしれません。基本は「生活に使う電気代が節約でき、かつ余剰分を売ることができる」と考えましょう。

定期的なメンテナンスが必要

太陽光発電の寿命は20年と言われていますが、効率よく発電するためには定期的なメンテナンスが必要です。

また、2017年4月1日の法改正により、10kW未満の住宅用太陽光発電も定期的なメンテナンスが義務づけられました。通電状態や絶縁抵抗値といった電気的なチェックはもちろん、固定器具等が緩んでいないか、破損している部品はないかなど、専門資格を持った業者に確認してもらう必要があります。

なお、出力が5kW程度の一般的な住宅用太陽光発電の場合、1回当たりの点検費用は3~4万円程度が相場です。メンテナンスの時期に関する法的な規制はありませんが、3~5年に1回程度が推奨されています。設置の段階でおおよそのメンテナンスにかかる費用を確認しておき、売電収入の一部をメンテナンス代として蓄えておくと良いでしょう。

出典:経済産業省 調達価格等算定委員会「令和5年度以降の調達価格等に関する意見」

住宅の屋根に制限がある

屋根の状況によってはソーラーパネルを設置できない、または屋根に加工が必要になる場合があります。ソーラーパネル1枚の重さは約15kgです。一般的な住宅用と言われる容量5kWhの場合、20枚程度のパネルが必要になり、架台を加えると約400kgの負担が屋根にかかることになります。

そのため、築年数が経過した住宅に後付けで設置する場合、耐荷重不足で設置できないこともあり得るでしょう。

また、瓦屋根の場合は一部の瓦を取り外す、スレート屋根の場合は屋根に穴を開ける等の工程が必要になる場合もあります。新築住宅に設置する場合、設計の段階で相談しておくと上記のようなデメリットを解消できます。

天候や周辺環境に発電量が左右される

太陽光発電はその名の通り太陽の光を電力に変換するため、発電量は天気や周辺の環境に左右されます。晴れた日に比べると、曇天時は約1/4まで発電効率が下がってしまうほどです。

そのため、設置前に以下2点を確認しておきましょう。

  • 日当たりの良い南側にパネルを設置できるか
  • 日陰を作るような高い建物や木などの障害物がないか
  • なお、北側に設置した場合、南側に設置したときと比べて40%ほど発電量が減少すると言われています。北側に設置すること自体を禁止しているメーカーもあるため、事前にしっかりと設置場所を検討してください。

    反射光によるリスクがある

    実は、まれにソーラーパネルを設置したあと、近隣に住む人から「ソーラーに反射した太陽光がまぶしい」と苦情が来ることがあります。特に北側に設置した場合、太陽の差し込む角度が低くなるため、反射の角度も低くなって近隣住宅に当たりやすいので要注意です。

    近年では反射光を軽減するための特殊コーティングがされた製品も増えていますが、トラブルを回避するためには設置する場所をしっかり検討する必要があります。

    売電収入はどれくらい見込めるのか

    売電収入はどれくらい見込めるのか

    太陽光発電システムを導入するに当たり、どれくらいの売電収入があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。売電収入の金額は、設置した太陽光発電システムの発電量と世帯の使用電力によって決まります。

    日本における平均的な年間発電量は、太陽光発電の容量1kWにつき1,215kWh(環境省発表資料参照)です。また、発電した電力のうち、売電している平均的な割合は68.8%(経済産業省発表資料2022年度データ参照)とされています。

    つまり、自宅に容量5kWの太陽光発電を設置している平均的な世帯の場合、1年間で4,180kWh程度売電できていることになります。これらのデータを参考にして年間の売電収入をシミュレーションしてみましょう。

      【容量5kWの平均的な売電収入の一例】

      年間売電量 4,180kWh × 売電価格 17円(2022年度の場合)

      = 年間売電収入 71,060円

    ただし、これはあくまでも一例であり、容量5kWを設置すれば必ずこの売電収入が得られるわけではありません。設置場所の日当たりや設置しているシステムの性能によって発電効率は異なりますし、家族構成や使用している家電の電力消費量によって売電できる割合が異なります。

    出典:環境省「令和元年度再生可能エネルギーに関するゾーニング基礎情報等の整備・公開等に関する委託業務報告書」

    経済産業省 資源エネルギー庁 第74回 調達価格等算定委員会配付資料「太陽光発電について」

    グランディハウスなら家庭用太陽光発電も設置できます

    グランディハウスは、土地の仕入れから街の開発、建物の設計・建築・販売・アフターメンテナンスまで、トータルプロデュースしています。自社一貫体制で手がけているため、確かな品質をお約束いたします。

    もちろん、売電を意識した家庭用太陽光発電の設置や、太陽光発電の設置に適した家探しのお手伝いも可能です。家族構成や暮らし方の変化など、将来を見据えた設計を行っておりますので、太陽光発電が設置できる家をお探しの方は、グランディハウスまでお気軽にご相談ください。

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